トランスジェンダーは性加害者率高いというデマ
デマだと何度指摘されても、反LGBTQ+の人々は、何度でも同じデマを繰り返し流します。これはその典型例で、悪名高きデマゴーガー・エスケー氏によるデマです。
イギリスにおいて、トランスジェンダー女性が人口に対して性犯罪の加害者となる割合が、シス男性の3.5倍、シス女性の389倍にもなるというものです。
しかしみなさん、冷静になって考えてみてください。
トランス女性に悪いヤツがそんなにいるのでしょうか。
そんなわけないと思いませんか?
これには、「人口100万人あたりに対しての割合」という、悪意に満ちた数字のトリックが使われているのです。
トランス女性の人口が少ないことを利用した悪意ある統計
2021年に、シス男性、シス女性、トランス女性の起こした性犯罪。
これを割合ではなく、件数でグラフにすると、こんな感じです。
これは、もともとトランス女性の人口が少ない(アンケート調査に性自認を正直に書けない場合も多いのでとても少なくなってしまう)ことを利用し、
100万人に到底およばないトランスジェンダーの人口を引きのばした、「割合」を使ったマジックです。
トランス女性の性犯罪がめちゃくちゃ多いかのように喧伝する、悪意あるデマゴーグです。
油断もスキも、ありゃしない。
トランス女性の6割が女性好き……なワケあるかい!
さらにひどいのは後半。
エスケー氏は「トランス女性の6割が女性を性的対象にして見ている」と書いています。これは厚労省の調査(←これも問題アリな調査ですが)結果を根拠として言っていますが、事実をねじ曲げています。
この調査は、トランス女性とトランス男性を分けずに調査していて、半数以上がトランス男性の回答なのです、当然、女性を性的対象として見る人の割合は高くなります。
反LGBTQ+の人々は、差別が目的なので、どんなウソでもついてきます。統計データを出されると一瞬、「えっ」ととまどってしまいますが、冷静にファクトを確認していきたいですね。